資源価格崩壊で大手商社が軒並み赤字決算か?

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三菱商事が創業以来、初の最終赤字になるなど、大手商社各社で業績が低迷しているようです。

この背景には中国の景気後退による資源需要の低迷があげられます。三菱商事はチリ銅山の損失によるものですが、他にも原油価格下落などによる影響が大手商社に大きく影響してきています。

ただ、中国内部のゴーストタウンを見れば、中国経済の減退は一目瞭然でした。また、シェール革命の次に中東とロシア、アメリカでの原油シェア争奪戦が繰り広げられることになることは、こちらも容易に想像ができましたし、それぞれの採掘コストで損益分岐点を分析すれば、中東諸国が増産に踏み切ることになることは当然の帰結として導き出せたはずです。

それらのファクターを詳細に分析すれば、原油価格の下落はシェール採掘コストを下回る1バレル30ドル程度で推移していくことだろうということは簡単に想定できました。このあたり、経営判断が甘いといわざるをえませんが、商社は投資家ではなく、サラリーマンだと思うので仕方ないかもしれません。

僕にとって想定外だったのは、1バレル27ドル台まで下がったことです。30ドル気持ち強めあたりで反発するだろうと考えていたので、30ドルを割り込んできたときはびっくりしてしまいましたが、このあたりは許容範囲といえるかもしれません。

2016年度の原油価格を大胆予測!

そこで、今後の資源価格のゆくえを占ってみたいのですが、最近の原油価格の増産凍結の結果からみると、6月あたりまでは原油価格が下がるような気がしてしょうがありません。イランが増産体制を緩める気配がありませんので、これを理由に、サウジもイラン抜きには増産凍結に合意しない気配があります。

となると、再び、1バレル30ドル割れを目指す展開になると思いますが、なんだかんだ言って、中東諸国はアメリカのシェール企業が破たんするまで増産の手を緩めない気がしてしょうがありません。

いわゆるコンコルド状態になっているものと思いますが、ここで原油価格が高騰してシェール企業が息を吹き返せば、いままで原油安を維持してきた努力が水泡と帰し、油市場における中東シェアを縮小する結果になってしまいます。

結局、中国や新興市場における景気後退なども需要減になってますので、ぼくはズバリ、1バレル10ドルから45ドルのレンジで推移するものと予測してます。よもや10ドルを割り込むことはリアリティーに欠けますので、実際は20ドル前後でヨコヨコ、もしくは15ドルから25ドルのレンジでボックス状態になるのではないでしょうか。

これに伴い、シェール危機がいよいよ現実のものになる様相を呈しはじめ、世界はいずれリスクオフの局面へ、結果として円が買われて1ドル70円割れ、ひいては日経平均株価も目もあてられないグダグダな状況になるものと思われます。

その時に全資金を株に投入しようと考えているのですが、国内では7月の参議院選挙や消費増税の引き上げ判断なども若干は影響してくるものと思われます。

いずれにしましても、国内要因ではなく、国外要因、特に原油価格にゆさぶられる年になるものと予測しております。